

お葬式や法事のときにお寺へお渡しする「お布施」。
「金額はいくら?」「いつ渡すの?」「袋は?」と悩まれる方も多いと思います。
お布施は「お経を読んでいただくことへのお礼」ではなく、「ご供養の気持ちをお渡しするもの」です。金額に決まりはなく、地域やご縁によって異なります。わからないときは、親戚に聞くのが安心です。最近は「〇〇円くらい」と答えてくれるお寺さんも増えてきました。
渡すときは、白い無地の封筒か「お布施」と書かれたのし袋に入れ、表書きは薄墨ではなく普通の墨で書きます。袱紗(ふくさ)に包んで持参し、読経後やお見送り前など、住職が落ち着かれたタイミングで「本日はお世話になりました」とお声を添えてお渡しします。
地域によってはお葬式が始まる前に何かと忙しい喪主に代わって親戚の方がお渡しする地域もあります。また、葬儀の日はお渡しせずに、
落ち着いてから後日お寺に伺い、
お渡しする方法もあります。
「きちんとしなくては」と緊張される方も多いですが、一番大切なのは“感謝の気持ち”。形式よりも、心を込めてお渡しすることが何よりのご供養になります。